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サイト流入を増やす手段として、「リスティング広告」というものがあります。
リスティング広告は、お金をかけることで集客の即効性を期待することのできるものですが、メリットだけではなくデメリットも存在します。
この記事では、リスティング広告のメリットとデメリットについて解説していきます。
リスティング広告とは?
GoogleやYahooといった検索サイトを使用した際に、表示される結果画面の上下に、「広告」や「スポンサー」と表示された情報が表示されます。
例えばGoogleで「リスティング」と検索してみます。
すると以下のように、「スポンサー」と記載されている記事が表示されていることが分かります。
これらの記事は、「リスティング広告を出稿して検索上位に表示させている」ということになります。
ユーザーが選んだキーワードに合わせて表示される広告であるため、「検索連動型広告」とも言われます。
電通の2019年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析結果によると、インターネット広告のなかで、最も費用がかけられている手法です。
リスティング広告のメリットとデメリット
ここからは、リスティング広告のメリットとデメリットに関してまとめます。
メリット
リスティング広告の主なメリット5つは下記のとおりです。
メリット①低予算から広告出稿が可能
メリット②顕在ニーズにアプローチできる
メリット③即効性が期待できる
メリット④広告の開始・停止が自由
メリット⑤分析・検証を行いやすい
それぞれに関して、解説します。
メリット①低予算から広告出稿が可能
リスティング広告は、検索結果に表示され、ユーザーにクリックされたタイミングで費用が発生します。
キーワード毎に1クリックあたりの単価が決められ、予算が消化されるまで表示されます。
広告がクリックされなければ、表示はされても、費用は発生しません。
また、数百円単位から始められるので、低予算から始めたい方向けの広告です。
メリット②顕在ニーズにアプローチできる
自身でキーワードを選定したユーザーは、関心度が高く、高いニーズを持っていると考えられます。
リスティング広告は、検索結果で上位に表示されるため、そのようなユーザーに直接的に訴求できる手法です。
顕在ニーズを抱えたユーザーに対して、そのニーズを解決する方法をピンポイントで提示できるので、高いコンバージョン率が期待できます。
メリット③即効性が期待できる
リスティング広告を出稿すると、その日から検索結果に表示されます。広告の審査に時間を要する場合がありますが、それでも数日レベルです。
SEO対策で、検索結果の上位を狙うには、数か月レベルの取り組みが必要です。
初期の頃は即効性のあるリスティング広告で上位表示させ、並行してSEO対策の取り組みを行うと、効率よくサイトを育てられます。
メリット④広告の開始・停止が自由
広告の種類によっては、掲載期間が決まっていたり、出稿開始日が決まっていたりと、臨機応変な対応ができない場合があります。
いざ広告を出してみたものの、反応が想定を大きく下回ったときでも、停止できずに無駄にしてしまいます。
リスティング広告は、ボタン一つで開始・停止ができるので、成果をみながら広告の見直しなど行いやすいです。
メリット⑤分析・検証を行いやすい
リスティング広告の管理画面では、キーワード毎のクリック単価や、コンバージョン率、広告の表示回数など、分析可能な指標を数多く確認できます。
単体で分析・検証を行い、キーワードを変えたり見直しも可能ですし、広告文を2つ用意して、比較テストも可能です。
紙媒体やメディア広告では、分析が難しいですが、リスティング広告はデータが取得できるため、改善が行いやすいです。
デメリット
リスティング広告の主なデメリット5つは下記のとおりです。
デメリット①広告費をかけ続ける必要がある
デメリット②認知拡大には不向き
デメリット③広告を避けるユーザーがいる
デメリット④分析・検証を継続する必要がある
デメリット⑤クリック単価が高騰する場合がある
それぞれに関して、解説します。
デメリット①広告費をかけ続ける必要がある
低予算から始められるメリットをお伝えしましたが、一方で、低予算とはいえ費用をゼロにすると、表示自体されなくなります。
結果を出し続けるには、広告費をかけ続けないといけません。
広告費をかけ続けて問題なければ、大きなデメリットではありませんが、そうでなければSEO対策などの別の集客方法の検討をおすすめします。
デメリット②認知拡大には不向き
リスティング広告を用いた場合、関連するキーワードで検索した方にのみ表示可能です。
それ以外の方に表示されないため、潜在ニーズの喚起は難しいです。
潜在ニーズへのアプローチは、即効性を求めるのは難しいですが、確立できるとメリットが大きくなります。
リスティング広告以外の手法での取り組みも検討しましょう。
デメリット③広告を避けるユーザーがいる
検索結果を見ると、リスティング広告で上位表示されたサイトは、一目で分かるようになっています。
一部のユーザーには、宣伝コンテンツを避ける傾向があります。
リスティング広告では、この層に届けるのは難しいので、並行して自然検索で上位表示を狙う施策が必要です。
取りこぼしがないように幅広い戦略が求められます。
デメリット④分析・検証を継続する必要がある
リスティング広告の分析・検証を怠ると、広告配信の効果が薄れてきたときに気づかずに、手遅れになってしまいます。
一度、出稿した広告は、飽きられて効果が薄れていきます。
市場の変化に、少しでも早く気づいて手を打つためには、分析・検証にコストを割かなければなりません。
分析・検証をするだけのボリュームを確保するには、一定の予算も必要となるので注意が必要です。
デメリット⑤クリック単価が高騰する場合がある
検索量の多いビッグワードや、ライバルが多い場合に、リスティング広告を出稿するとクリック単価が高くなります。
良い条件を見つけて、順調に結果を出していた場合でも、後発で資本力のある企業が参入してくると、クリック単価が高騰してしまいます。
外部環境の影響を受けて、単価が高騰する場合があるので、成果を注視する必要があります。
リスティング広告のメリット・デメリットについてまとめ
ここまで、リスティング広告のメリット・デメリットについてまとめました。
低予算で始められ、即効性が期待できるリスティング広告ですが、デメリットを考慮して、リスティング広告のみに頼らない戦略が重要です。
自社の状況に合わせて、柔軟に取り入れていきましょう。